プロでも負ける
何の知識もなく株式投資をはじめると、約80%の人は1年以内に資金を失ってやめてしまうそうです。私も最初はビギナーズラックで資金を増やしましたが、ズルズルと目減りしていきました。
株価がドンドン上がっているときは、誰が買っても勝てる相場です。問題は、ちょっと下がったときにどう対応するかです。
プロでも負ける時は損失を出します。プロと素人の差は、この負けるときの損失を、どれだけ抑えられるかにあります。
勝つときは大きく 負けるときは小さく
自分の今までの人生を振り返ってみて下さい。常に100%勝ち続けていたでしょうか?
人生は「1勝9敗」でもイイと言われますが、その1勝が残りの9敗をチャラにしてくれるなら、いくら負けても痛くありません。再起不能になるほど大きく負けなければ、いつかは大きく勝つときが来ます。
天才バッターと言えども4割は打てません。3割打てば大活躍です。その3割で確実に勝てる方法を考えましょう。
話は株式投資に戻りますが、3割勝つということは7割負けるということです。その3割で勝負するなら、勝つ時に10%以上の利益を狙います。そして負けるときは2%で抑えます。
10回の売買で3回10%の利益を出し、7回2%の損失を出したら・・・
3回×10% − 7回×2% = 30% − 14% = 16%
トータルで16%の利益となります
理論的には簡単ですが、2%の損失でロスカットするのは、かなりツライ作業です。「この株は上がるはず!」と思って買った株なので、「必ず戻す!」と期待しますが、放っておくとズルズル株価が下がり、売るに売れなくなってしまいます(塩漬け)。
つまりロスカットができないと資金はドンドン減ってしまいます
売買ルールを作る利点
「どんなときに買って、どうなったら売る」という売買ルールを作れば、自分の「悔しい」という感情に負けることなく、単なる作業としてロスカットができます。
資金を管理する
私も最初の頃は、資金の全てを一つの銘柄に投じていました。株価が上がると、利益も大きいのですが、株価が下がると、損失も大きくなります。
株式投資に投じる資金は、全財産の10〜20%程度に抑えましょう。失敗して全て失っても「イイ勉強をした・・・」と諦めきれる金額ではじめて下さい。そしてその資金を3〜5分割します。一回に投じる資金は3分の1から5分の1までとして下さい。
一点集中で全ての資金を一つの銘柄に投じたい気持ちは分かるのですが、いつかは大きく失敗します。何かをキッカケに暴落するなんてことは、よくある話ですので、リスクは必ず分散させましょう。
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