治験の仕事と「財務・会計」
会議の資料に目を通した時、はじめの頃は財務・会計の資料が何を意味しているかを全く理解していませんでした。管理者からの説明で「何となくこういう事を言ってるんだろうな〜」くらいの感覚だったと思います。
当然ながら会議の内容もよく理解していません。周りを見渡すと・・・
他の人もよく分かっていない様子です。
ちょっぴり安心しました。
相手も私が理解していないのに気付いたのでしょう。
普段の業務ではなかなか築けない「仲間意識」が芽生えた瞬間です。
この後、偶然ですが経営陣の会話を聞く機会がありました。
話す内容のほとんどは会計の専門用語です。治験の専門用語なんて一回も出てきませんでした。私はそばに立っていましたが、「どうせ何も知らんのだろう」という扱いでしたので、悔しさよりも恥ずかしさでいっぱいでした。会計の専門用語を知らなければ、相手にしてもらえないということです。
どっちの人生が良いのだろうか?
<パターンA> 同僚との間に芽生えた「仲間意識」を大事にする
<パターンB> 「財務・会計」の知識を身に付け、恥をかかないようにする
スーパーモデルが、汚い格好のオッサンに一目惚れすることがないように、会社の経営者が、経営を知らない社員を相手にすることはありません。
営利企業に務める限り、「財務・会計」は知っておく必要があるので、これを機会に勉強することにしました。
何から勉強して良いか分からない
ほとんど知識はゼロだったので、どこから手を付けて良いか分からず、上司や先輩に聞いてみましたが、実は「財務・会計」に詳しい人なんていませんでした。
そんなことを勉強するくらいなら、もっと実務を頑張れよ!
おっしゃる通りです。
とりあえず他の人にはバレないように、初心者向けの本を買って、ひと通り読んでみましたが・・・正直言って、あまり頭に入ってきません。
内容は深く理解できていないけど、おそらく経営陣は株主や融資を受けている銀行などからの評価を気にしていることが分かりました。
彼らは財務諸表の何を見て、どう考えているんだろう?
その答えは下の動画の中にありました
↓ ↓(クリック)↓ ↓
経営陣は財務諸表の数字を気にしています。どの数字を上げて何を下げたいのか?その結果、どう評価されたいと思っているのか?
ここを察することができれば、上層部の向かおうとする方向性を知ることができます。
独学で勉強するのは大変ですが、日頃の業務を会計的な視点で見るようにすると、まるで違った世界が見えてきます。
自分に合ったスタイルで学ぶ
治験の仕事で専門性の高い業務を処理しているせいか、いきなり簿記・会計の専門書を購入してしまう人もいます。公認会計士を目指しているわけではなく、経理課に異動するわけでもないので、簡単な書籍を選んで下さい。
参考までにPDFで購入できる教材をご紹介しておきます。
財務マスター2012 3,980円
PDFなので、自分のライフスタイルに合わせて学ぶことができます。内容も決算書の読み方に重点を置いているので、他の教材よりも実務に応用しやすく、理解しやすいと思います。
最近の話題作
【送料無料選択可!】決算書が読めない社員はいらない (単行本・ムック) / 木村俊治/〔著〕 |
タイトルのインパクトが強いことから話題となった書籍です。基礎的な部分がおさえられており、初心者は読みやすいかもしれません。
PDF教材のメリットとデメリット
私個人としてはPDF教材の方が好きです。必要なページだけプリントしたり、通勤・移動・待ち時間などの細切れになった時間を有効に活用できるからです。資料を作成するときにもコピー・ペーストで簡単に引用できるのがメリットです。
デメリットは、使う機会が減ると、どこに保管したか忘れてしまうことです。また、「簿記検定」など資格取得を目的としたものが多く、高額な傾向にあります(セットで数万円)。そこまでの専門性は必要ありませんので、目的を見失わないよう気を付けて下さい。
数年後の人生が変わります。
基礎的な知識を身に付けるだけで、目に入ってくる情報が変わります。
情報が変わると思考が変わり、言動にも反映されます。
「財務・会計」の知識がある人の言動は「重み」が違います。
「治験」ことしか知らなかったときに比べ、間違いなく扱いが変わります。
マーケティングについて学ぶ